Kindle出版するための電子書籍作成は、Wordを使っている人も多いかと思います。
ですが、
電子書籍作成はWordより、Googleドキュメントが断然おすすめです!
Googleドキュメントというのは、Googleのブラウザーにある、□マークをクリックしたところにあります。もちろん、無料で使えます!
グーグルドキュメントはココにあります↓
なぜGoogleドキュメントがおすすめなのかというと
Googleドキュメントはクラウドベースなので、どこからでもアクセス可能です。スマホからでも電子書籍の執筆や編集ができるんですね。通勤途中の電車の中や、ちょっとした隙間時間でも活用できるのってめちゃめちゃ効率的です。
また、Googleドキュメントは他の人とリンクを共有することができます。外注さんに執筆作業をお願いしたり、共同で作業する時こともできてしまいます。ファイルをいちいちメールで送付して・・・なんて面倒なことをする必要はありません。
今回は、そんな便利なGoogleドキュメントで電子書籍を作成し、Kindle出版するまでの工程をステップバイ・ステップで解説しようと思います。グーグルドキュメントの利用は、当然無料です。一度覚えてしまえば簡単なので、ぜひこの機会にマスターしてみてください。
Googleドキュメントで電子書籍の見出しを作成する
本の内容をすべて書き終えたという前提で話を進めます。
最初にやるのは、見出しの設定です。
まずは、グーグルドキュメントを開きます。
電子書籍の作成は全体的な構造を頭に入れておきましょう。一般的な書籍の構成は以下のようになります。
・はじめに
・目次
・第一章:見出し1
テキスト
テキスト
-第一章一節:見出し2
テキスト
テキスト
-第一章一節一項:見出し3
テキスト
テキスト
第一章が一番大きな見出し、一節が2番目に大きな見出し、一項が三番目に大きい見出しになります。ブログでいうと、見出しにあたるのがH1→H2→H3です。
書籍を執筆する際、見出しは非常に重要な要素となります。見出しは読者に内容の概要を伝え、興味を引きつける役割を果たします。それではグーグルドキュメントを使用して、見出しを作成していきます。
見出しに変えたい所をカーソルで選択し、ツールバーの「スタイル」メニューをクリックし「標準テキスト」→「見出し1」→「見出し1を適用」。
Googleドキュメントでは、見出し6まで設定することができますが、電子書籍の作成なら見出し3までで十分かと思います。
見出し1→章
見出し2 →節
見出し3 →項
見出しのスタイルを適用すると、自動的に目次にも反映されるため、後で目次を作成する際にも役立ちます。
また、見出しのスタイルはカスタマイズも可能です。フォントの種類やサイズ、色などを変更して、自分の好みや書籍のテーマに合わせて調整することができます。
このように、グーグルドキュメントを使用することで、プロフェッショナルな見出しを簡単に作成することができます。
Google ドキュメントで電子書籍の目次を作る
見出しを作ったら、次は目次を作ります。
書籍やレポートを読む際、目次は読者が内容を一目で把握するための大切な要素です。グーグルドキュメントを利用すれば、自動的に目次を生成することができます。
まず、ドキュメント内で目次を挿入したい位置を選択します。
次にメニューバーの「挿入」をクリックし、ドロップダウンメニューから「目次」→リンク形式の目次を選択します。
すると、ドキュメント内の見出しを元にした目次が自動的に生成されます。
次に、できた目次を選択して全部コピーします。
コピーしたら、目次の上に貼り付けます。
つまり、目次が2つできるということですね。
なぜ、このような面倒なことをするかというと、Kindle出版用のEPUBファイルに変換されたときに、目次がリンク付きで作成できないエラーがでてしまいます。
次に、下の方の目次の所をクリックすると枠が表示されるので、この目次を削除します。
削除すれば、これで目次の完成です。
目次がうまく機能しているか確認するために、試しに見出しをクリックしてみてください。該当箇所に飛べば目次が正しく設定されています。
この目次は動的に更新されるため、後から内容を追加や編集を行っても、自動的に目次が更新されます。また、目次のスタイルやフォーマットもカスタマイズ可能ですので、書籍のデザインやテーマに合わせて調整することができます。
目次を利用することで、読者は興味を持った章や節へ簡単にアクセスすることができ、読みやすさが向上します。グーグルドキュメントを使用すれば、このようなプロフェッショナルな目次を手軽に作成することができます。
改ページを入れて読みやすい電子書籍にする
このままでも出版するとこは可能ですが、せっかくならユーザーに満足してもらえる高品質な電子書籍にしましょう。
改ページを入れることによって、読みやすさが向上するだけではありません。電子書籍のリーダーやアプリは、ページ単位でのナビゲーションをサポートしています。適切な改ページを行うことで、読者が特定のページやセクションに簡単にアクセスできるようになります。
改ページのやり方はとても簡単。
改ページしたいところで、「挿入」→「区切り」→「改ページ」をするだけです。
Googleドキュメント の原稿をEPUBファイルに変換する
電子書籍のフォーマットとして広く利用されているのがEPUBファイルです。グーグルドキュメントを使用すれば、簡単な操作で原稿をEPUBファイルに変換することができます。
まず、変換したいグーグルドキュメントを開きます。
メニューバーの「ファイル」をクリックし、ドロップダウンメニューから「ダウンロード」を選択します。
その中から「EPUB形式(.epub)」を選択すると、ドキュメントがEPUBファイルとしてダウンロードされます。
この操作により、キンドルや他の電子書籍リーダーで読むことができるファイルが簡単に作成できます。
EPUBファイルはレイアウトやフォントのカスタマイズが可能なため、読者にとっての読みやすさやビジュアルの魅力を高めることができます。
グーグルドキュメントを使用することで、専門的なソフトウェアを使用することなく、手軽に電子書籍のファイルを作成することができます。
完成したEPUBファイルでプレビューする
EPUBファイルを作成した後、その内容やレイアウトが適切に表示されるかを確認するためのプレビューは非常に重要です。グーグルドキュメントで作成したEPUBファイルも、いくつかの方法でプレビューすることができます。
専用のEPUBリーダーソフトを使用する: 「Calibre」や「Adobe Digital Editions」などの無料のEPUBリーダーソフトが提供されており、それを使用してファイルを開くことで、実際の表示を確認することができます。
アマゾンには、Kindle Previewer(プレビューアー)という専用のソフトが出ているのでこちらの使用をおすすめします。https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G202131170
プレビューを行うことで、文字の大きさやレイアウト、画像の位置など、読者にとって最も読みやすい形になっているかを確認することができます。また、何か問題があった場合は、早期に修正することができるため、最終的な品質を高めることができます。
最後の仕上げとして、必ず確認するようにしましょう。
KDPで電子書籍を出版申請する
AmazonのKindle Direct Publishing(KDP)は、著者が自らの作品を簡単にキンドルストアで出版できるサービスです。グーグルドキュメントで作成したEPUBファイルをKDPに登録し、出版申請しましょう。
Amazon KDPのアカウントがなければ、まずは作成しておきましょう。
→ https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/
EPUBファイルのアップロードは、 「電子書籍のコンテンツ」セクションで、グーグルドキュメントで作成したEPUBファイルをアップロードします。
出版申請をして承認されると、数時間〜数日でAmazonに書籍が掲載されます。
以上が、グーグルドキュメントを使って、電子書籍を作成する方法です。
まグーグルドキュメントには見出しや目次の作成、EPUBファイルへの変換など、キンドル出版に必要な機能が充実しています。これにより、専門のソフトウェアを使用することなく、一貫した環境の中で出版に向けた作業を進めることができるので、グーグルドキュメントはオススメです。
ぜひ、ご活用ください!